日本初、札幌でガレット祭が開かれました

             2014・8・19   渡辺克己 (札幌)

自作ガレットのレシピを説明するコンクールの学生たち
自作ガレットのレシピを説明するコンクールの学生たち

 そば切りに洋食の光を当てフランスの大衆料理・ガレット(クレープ)の普及を願って、ガレット祭が、7月初旬、札幌で開催された。3日間で1万人以上が来場し、そば関連イベントとして盛況だった。ガレットを即売する屋台は5店、ここではまた出店者全てが苦いそば・ダッタンそばの新品種を使用し、健康、長寿の切り札的食材初公開に注目が集まった。 

第一回札幌ガレット祭りは7月4〜6日、サッポロさとらんど交流館(札幌市東区丘珠町)で開かれ、三日間で計1万700人が来場した。

 

そばという農産物の産業収穫祭でもあり、北海道ダッタンソバ生産者協議会(森清会長)が主催。同年1月、東京から札幌に進出したブルターニュの方が経営するレストランをはじめ、同市内のガレット食堂、催事出店型など5店が屋台を張った。和食のそば切りを抜け出して、そば粉を洋食に広げて、ルチン、ポリフェノールを摂取する機会を増やすという動機もある。

 

また従来の苦いそばは、ポリフェノールは茹でても冷えると普通そばと大

差なくなるのが課題だが、満天きらりの新品種は、雲南省の苦そばとシベリア苦そばをブレンドしてできたそばで、50倍というルチンの含有率が下がらない。農研機構北海道のアイデアと努力の結果生み出した珠玉である。5店全部で、満天きらりを使った。慣れない粉との出会いだが、各店、工夫を凝らしていた。

 

また、初日開会式には吉川貴盛農林水産副大臣らも出席し、コメでも小麦粉でもない、長寿、健康の先頭役・満天きらりの登場に政治の面から関心を寄せた。セレモニーには道や札幌市、道開発局も出席、日本蕎麦協会・鵜飼良平会長も駆けつけた(5日)。物販店も21店出店。満天きらりには、苦さを抑制する性質も加わっている。

 

在札、フランス人シェフのガレット料理店も屋台を出店
在札、フランス人シェフのガレット料理店も屋台を出店

余興として、ガレット調理コンクールが開かれ、札幌圏の私大栄養学科の学生9人が、持ち寄った食材でガレット料理を調理して、腕前を競った。一位は天使大学・吉田蔾那「夏を乗り切る!真っ赤なガレット」、二位・北翔大学・本間崇晃「お花畑in Hokkaido」。ガレット祭開催はこれが日本初とされる。

 

主催の森会長=農水大臣賞受賞=は「そば切り以外のそばの食材に強い関心が集まって、勇気を得た。日本そばとは違い、腕前を競うのはフランス料理への親しみであり、楽しさでもあると思う」と語っていた。

 

なお、10月10日、札幌市内のホテルで、「満天きらりを食べる夕べ」が開かれ、農研機構道農業研究センターの鈴木達郎氏が、研究チームを主導した苦労話をミニ講演する。