そば蕎文(富山県) セルフビルドの建物、自作の家具、こだわりの食器で味わう手打ち蕎麦

レポート提出者:ソバスキン

 

 初めて訪ねると目立った看板がないので通り過ぎてしまうことがある。駐車場の角地に『蕎文』という二文字が彫られた石があるのみだ。グッドデザイン賞を受賞したこの建物自体が目印となっている。

 ここは昔から伏流水が湧き出る名水の地で、その立地条件を活かして向かいで豆腐屋さんが営業している。蕎麦屋さんの営業にはもってこいの場所だ。

 石畳から入口に入ると通路が真っ直ぐに延びていて、突き当りが庭になっている。通路の右側がギャラリー、左側が蕎麦屋のスペースだ。蕎麦スペースに入ると、高い天井と庭から光が取り込まれていた。照明も効果的に使われている。

 左側には一枚物のクルミの木で作られた大きなテーブルが置かれ、そこに10人座ることができる。家具職人だった店主の今井武文さんが自らの手で完成させた。110カ月をかけて仕上げたセルフビルドの建物と一体となって贅沢な空間を作り出している。ここで蕎麦を食べたかったのだが、この日はお客さんが多く出遅れたこともあって、右側にある小あがりで蕎麦を食べることになった。

 一枚1,000円のもりそばを注文する。もりそば(大盛)もメニューにあったが、売り切れていた。立派なクルミのテーブルを写真で紹介したかったが、他のお客さんも写ってしまうので諦めた。

 小あがりはこだわりの壁に囲まれ、庭から優しい光が差し込んで落ち着いた雰囲気。BGMを聴いていたら蕎麦が届いた。

 蕎麦を箸で1本つまんで噛んでみた。ほんのりと甘みを感じた。何もつけないで食べているうちに、笊の上の蕎麦が1/3ほど無くなった。次にワサビをつけて味わった。そしてつゆにもつけて・・・つゆは昆布出汁がよく効いていた。

 最後にそば湯を飲んだが、これもおいしかった。会計の時に店主が蕎麦を茹でながらも笑顔のあいさつ、親近感が湧く。

 ギャラリーは奥様の担当で、建物、手作り家具、芸術、蕎麦が一体となって『そば 蕎文』のカラーが作られている。気さくな店主に顔なじみのリピーターも多い。蕎麦を食べる時間は蕎文文化を味わう時間でもある。

【食味体験をした店名】そば蕎文

【店の電話番号】電話0766-25-2570

【店の住所】富山県高岡市下島町181-1

【アクセス】JR城端線二塚駅から歩いて約15分。

【営業時間】11:0014:30頃(無くなるまで)

         18:0021:00(4名より予約のみの営業)

【定休日】月曜日・火曜日(不定休あり)

【ひとり分の平均的な予算】昼 1000円~1500

【予約】可(予約すれば蕎麦をとっておいてくれる) 

【クレジットカード】不可

【個室】なし

【席数】16

【駐車場】有(8台)

【煙草】禁煙

【アルコール】有

【店のホームページ】http://www2.tcnet.ne.jp/an-an0