香り蕎麦亀平(石川県) 香り立つ十割粗挽き蕎麦が一番のおすすめです

レポート提出者:どもども遠田さん

 

 香り蕎麦 亀平(きへい)は2012年10月にオープンした蕎麦屋です。マスター西川幸平さんはまだ30歳代と若いのですが、純粋に蕎麦道を追求していることが感じられ、熱心に蕎麦打ちに取り組む姿には好感が持てます。実は父も現役でかほく市の亀屋という蕎麦屋を経営しています。亀屋も蕎麦の名店でその蕎麦屋の技術をDNAとして受け継いでいるのでしょう。親子二代で蕎麦屋を別々に運営しているという親子蕎麦屋さんなのです。

 さて、今日の注文は「二色せいろ」の大盛り。亀平の蕎麦はせいろと粗挽きの二種ありますが、「せいろ」は外一の九割蕎麦で、粗挽きは挽きぐるみの十割蕎麦です。二色せいろはこの二種を一度に食べることができるメニューです。「二色せいろ」の普通だとひとつの器で出されるのですが、大盛りにすると別々の器で出してくれます。

 先に粗挽き蕎麦を出してくれました。粗挽き蕎麦は田舎風で黒い星が入ったひきぐるみの蕎麦です。荒々しい十割蕎麦ですが、麺は信州風に細めに仕上げてあります。この粗挽き蕎麦は蕎麦の香りが抜群。少し固めでコシが強いのも好きで、蕎麦の旨みを噛んで味わうことができる蕎麦です。蕎麦を口の中で噛むとさわやかな蕎麦の香りが鼻に抜ける感じのいい蕎麦です。越前蕎麦ほど太くないのにこれだけ蕎麦そのものの旨みをぎゅっと凝縮して提供できるとはかなり蕎麦に精通しているのでしょうね。蕎麦粉は亀屋と同じものを使っており、信州産の蕎麦粉がベースです。

 (一品だけ単品で注文するならまずこの粗挽き蕎麦を食べるのがおすすめです。ただし、二色せいろにすると粗挽き蕎麦とせいろの両方食べられます。)。

 しばらくすると、せいろが来ました。せいろは外一の九割蕎麦です。せいろのほうは粗挽きと趣向を変えており、伝統的なつるつるしこしこの蕎麦を狙っているようです。味わいよし、喉越しよし、香りもちゃんと立っているということで、蕎麦好きにはたまらない逸品です。

 粗挽きを食べてからせいろという順番も心得たもの。最初に粗挽きの蕎麦の香りとパンチに効いた旨みをガツンと感じ、次のせいろは喉越しよくツルツルっとフィニッシュ、最後までおいしくいただける流れです。

 ちなみに、私はベジタリアンなので魚介類は食べません。かつおの効いたダシは苦手なので、普通の蕎麦屋では注文時にダシ不要かつお節抜きと伝えることが多いです。

 気が利く亀平のマスターはダシの代わりに少量の塩と醤油(かえし)をつけてくれます。うれしい心遣いです。箸先にちょっと塩をつけて蕎麦と食べると蕎麦の旨みが引き立ちます。また、大根おろしと醤油をあてに蕎麦を食べるのもおつなものです。

 しかし、うまい蕎麦にはダシ無しの方が蕎麦本来の旨みを感じることができます。とにかく、最初の一口目はダシをつけず、香りを感じてから蕎麦だけをいただくことにしています。あくまで蕎麦が主役で、蕎麦が旨いという蕎麦屋が好きです。

 亀平の蕎麦はダシがなくても最後まで食べきれるクオリティを持つ数少ない旨い蕎麦屋のひとつです。

【食味体験をした店名】香り蕎麦亀平

【店の電話番号】電話 076-292-1156

【店の住所】石川県金沢市新神田2-12-2

【アクセス】JR金沢駅から車(タクシー)で約10分、新神田交差近 

      く、新神田バス停から徒歩2分

【営業時間】昼 11:3015:00 夜 18:0020:30(金曜と土曜のみ)

         ふだんは営業していない曜日でも事前に予約すれば可能。 

      数名での貸し切りも可

【定休日】月曜日(月曜が祝日の場合は営業することもある) 

【ひとり分の平均的な予算】昼 840円~1300円(1130円の蕎麦ランチ 

             が人気)

【予約】可

【クレジットカード】不可

【個室】無

【席数】15席(テーブル3卓、カウンター5席)

【駐車場】有 店舗の前に5台駐車可

【煙草】禁煙

【アルコール】有