花野そば(大分県) 湯布院で独自の進化を遂げた「花野そば」

レポート提出者:そばのみさん

 

 2000年の12月にこの店を訪れたことがある。私の九州そばのイメージはこの店によって作られた。

 その時関東ものとは全く違うそばだと感じた。

 「今日の私はここのそばを食べどう感じるだろう」ワクワクしながら入店する。店内を見渡すと当時の様子を思いだす。13年前に戻ったようだ。懐かしさがこみ上げる。

 店内は満席だったので、しばらく待った後丁度空いた個室に通される。食べるものはざるそばと決めていたので、出された品書きは申し訳程度に開け、一瞥して閉じると同時にざるそばを頼む

 待つ間に小ぶりな生山葵がサメ皮のおろしと共に出される。反射的に擦り始める。ちょっと擦って味を見るが、辛さが出ない。

 この時間では無理からぬことである。しかしせっかく出されたものだからある程度の量確保するためにひたすら擦り、ストックしておく。

 出されたそばを見ると時間が更に過去に引き戻される。そうであった。ここのそばは細打ちであった。

 そして汁は2種類提供される。普通の汁と、辛い汁という説明を受けながら・・・。

 これだけ麺を細く打つ技は素晴らしいものだと見とれる。

 そばだけを少量取り味を見る。

 細麺でありながらもちもち感の強さが印象に残る麺である。 麺だけ食べるにはそっけなく早く汁をつけたくなる麺である。

 次は汁、まず普通の汁と言う説明の汁の味を確かめる…甘い。私には砂糖醤油の様に感じてしまう程甘い。辛い汁と言う説明の汁の味を見る。確かにここの普通の汁より味の密度が小さい分辛い方向にあるとも言えるが、やはり甘い。こちらの方がバランスとして甘さが勝っている様に思う。

 どちらの汁を付けようか悩む。かなり悩む。そばの味を殺さないだろうと思える辛いという汁を選び、そばにほんの少し付け数口食べる。しかしやはり甘さが口に残る。次に普通の汁をそばにほんの少し付け食べる。2種類の汁に交互に、そしてそばに付ける量を変化させて食べる。わさびを一口大にまとめたそばに乗せて汁を付けて食べると、いよいよ味が何処へ行くのか分からなくなる。

 このそばは九州ゆふいんと言う地で独自に進化したそばだと思う。

 それを証拠に地元だろう人たちで満席状態が続き、多くのお客が口々に「美味しい、美味しい」と言っている。

 難しい味のそばであり私には理解できない斬新なものであった。

13年前に感じた「関東のそばとは全く違うそば」は今回も変わることなく、会計を済ませ「数年後再びこの地に来た時は又来てしまうのだろうな」と思い店を後にした。

【食味体験をした店名】花野そば

【店の電話番号】0977-84-2008

【店の住所】大分県湯布院町湯の坪

【アクセス】JA由布院駅より徒歩15~20分

【営業時間】昼 11:00~売り切れ次第閉店

【定休日】要確認

【ひとり分の平均的な予算】昼 ¥840~¥2,500  

【予約】可 

【クレジットカード】不可

【個室】有 4人用×1室

【席数】約20席(個室4席含む)

【駐車場】有 5台程度

【煙草】禁煙

【アルコール】有

【店のホームページ】http://www4.ocn.ne.jp/~hanasoba/